【取材レポート】渋谷ワンダフル給食「酢豚」

今年度第七弾となるワンダフル給食プロジェクトのメニューは、「酢豚」です。
酢豚と言えば、日本人にもなじみの深い中国料理。うま味たっぷりのお肉と色とりどりの野菜が甘酸っぱいタレと絶妙に絡んだ味わいは、大人にも子どもにも愛されています。
ワンダフル給食では、本格的な風味を残しつつ、子どもたちが食べやすい優しい味にアレンジしました。
1月某日、給食提供風景を取材するため「渋谷区立上原小学校」におじゃましました!
「酢豚」ができるまで

塩・こしょうで下味を付けた豚ひれ肉に、片栗粉をまぶします。

全てのお肉にムラなく衣がつくように、しっかりと粉をつけていきます。

高温の油にお肉を投入して、

からっと揚げます。

食べやすいひと口サイズのお肉が出来上がりました。

トマトケチャップ、ウスターソース、リーペリンソースをベースにしたソースに、

あらかじめボイルしておいた玉ねぎを合わせます。

そこに揚げておいた肉を加え、

ソース、玉ねぎ、お肉をしっかり絡め合わせます。

調整用として取り出しておいたソースを加え、全体につややかな照りをまとわせます。

色鮮やかな素揚げした赤ピーマンと緑ピーマンも加えます。

最後に、水溶き片栗粉でとろみをつけたら、色鮮やかに輝く酢豚の完成です!
「ワカメスープ」ができるまで

鶏ガラを煮込んで作ったスープに、たけのこ、にんじん、豆腐を加えて煮込みます。

わかめとネギを入れて、

調味料も加えたら、わかめスープの完成です!
渋谷ワンダフル給食のできあがり!

深い味わいの酢豚とさっぱり味のスープが絶妙にマッチした、栄養的にも味覚的にも調和の取れた給食が出来上がりました。

酢豚は食欲をそそる美しい仕上がりで、程よい甘さと酸味が見事に絡み合っています!
子どもたちが待つ、教室へ

子どもたちの配膳が始まりました。

横尾シェフも一緒に「いただきます!」

酢豚が大人気です!おかずを増やしたい人が続出!

美味しい!


ご飯がすすむね!



美味しい給食を食べて、クラス中に笑顔があふれています!

たくさん食べてくれて、ありがとう!
次回のワンダフル給食もどうぞお楽しみに!

横尾博志 先生
(学校法人服部学園 服部栄養専門学校 中国料理教授)
1月のワンダフル給食は、酢豚です。
酢豚は、日本でも明治時代から作られていて、日本人にとってなじみ深い中国料理です。
豚肉に片栗粉をまぶして揚げ、野菜とともに炒めたものに、甘酢あんかけを絡めて作ります。
本場中国では、広東料理ではケチャップベース、上海料理では黒酢ベースで甘酢あんを味付けします。
今回の酢豚は、子どもたちにも食べやすい甘めのケチャップベースの味付けにしました。
酢豚は栄養価が高く、体を温める効果も期待できる料理として、冬の食卓にぴったり!
豚肉には、疲労を回復させるビタミンB1が豊富に含まれていて、
酢も、疲労回復効果が期待できるクエン酸を含む調味料です。
冬は、身体が疲労しやすく、体調を崩しがちな時期でもあります。
寒い日には、酢豚を食べて、元気いっぱいに過ごしましょう!